先週初めからとても体調がすぐれませんでした。そんなときに限って、急を要する仕事が次々と舞い込むもので、気力も判断力も落ちていた中、きちんと対処できたのかと、後になって反省ひとしきり。
思いおこせば、阪神・淡路大震災から、毎年1月17日のあたりは、すこぶる調子がよろしくありません。震災に遭遇し、震災およびそれ以降の3年間で、5人の身近な人たちが次々と、そのかけがえのない命を落としていきました。「その命をどうにか救うことはできなかったのか?」ー「できなかったのだ、仕方がなかったのだ」と思おうとしてきましたが、自分だけが生きていることへの罪悪感は消えるものではありません。
もしかしたら、この記事を読んでくださっている方々のなかにも、家族や友人・同僚など大切な人を失われた方もおられるかもしれません。今年も、1月17日5時46分に、家で黙とうを捧げました。震災で大きな被害を受けた方はもちろん、日本中で同じように、たくさんの人々が、失われた命を悼んだことでしょう。
ある男子生徒と雑談していたら、彼が、「17日の早朝、ぼくは東遊園地に行って追悼行事に参加してきたよ」と教えてくれました。クールな感じの子なので、意外でしたが、彼の思いがとてもうれしく、そしてその行動力を頼もしく思いました。彼のような被災体験のない若い世代に、17年前の神戸の人々の経験を受け継ぎ、この街をさらに強く、人に優しい故郷(ふるさと)にしていく力になってほしいと願います。そして、そういう人材を育てていくのが、神戸の学校教育の大事な使命の1つに違いないと思っています。